野菜を欠かさずに食べる

野菜を食べます。

ポールプリンセス!!を見ました。

こんにちは。多摩川です。

12月に退職しました。なので次の仕事までは気になってたけどやってこなかったことをしようと思います。

 

 

ポールダンスに魅せられた少女達の熱い青春を描いた劇場アニメ作品

『ポールプリンセス!!』を見てきました。

私もSNSなどで毎日感想を見かけるので、タイトルはなんとなく知っているという方が多いのではないでしょうか。

どうやら制作スタッフがプリティーリズムという女児向けアニメ作品と同じらしく、そのシリーズの精神的続編としてファンから好評を得てじわじわ広まっていってるようです。

じわじわというか気付いたらこれの話してる奴ばっかになっていたので「爆発的に」の方が表現として合ってるでしょう。

 

とりあえず予告を見てくれればどういう作品なのか分かるんで見てください。

僕は御子白ユカリ(白髪のクソでかいポニテの娘)が好きです。

 

 

 

感想

内容が濃い!

濃いというより本編が60分と映画作品としてはかなり短く、後半はダンスシーンとなっているので前半はとりあえず後半に備えて見ていてくれという最低限のキャラクター描写に纏まっています。

公式Chで映画に至るまでの話も公開されているのですが、何も知らずに見に行ったので最初から

みんなー!

物語の主人公・星北ヒナノ(CV.土屋李央)は、ごくごく普通の控えめな17歳。 幼いころから、おばあちゃんの営むプラネタリウムが⼤好きだったがそのプラネタリウムをたたもうとしていることを知り、 おばあちゃんとプラネタリウムのために何か⾃分にできることはないかと悩んでいた。
そんな中、ヒナノは偶然、星空の下で⼀本の棒に掴まり、美しく舞う女性を⽬撃する。
憧れていた夜空の星に手が届きそうなほど、美しく上に昇っていくそのショーに衝撃を受けてこれをプラネタリウムの中でステージをすれば、お客さんも集まって盛り上げられるかもしれない、と幼なじみ・西条リリア(CV.鈴木杏奈)、東坂ミオ(CV.小倉唯)、南曜スバル(CV.日向未南)と仲間を集める。
そして彼女たちは、ポールダンスの世界に飛び込んでいく!

ことはもう知ってるよね?

くらいのノリで襲ってきます。情報量が多い!

この「ポールプリンセス!!」がどういう話かというと、主人公ら4人がチーム「ギャラクシープリンセス」を結成し、切磋琢磨する中で過去の挫折から時にチームメンバーと対立したりと多くの苦難を乗り越えて、大会という大舞台に挑んでいくまでを描いたストーリーなんです。

冒頭からダイジェスト形式で主人公がポールダンスを始めた経緯、仲間集め、ライバルとなるチーム「エルダンジュ」の登場、プラネタリウムでの公演シーンなどを一通り見せてから始まるのでTVアニメなら2クールに相当するんじゃないかって内容を約30分程度で流し込まれるので途中までは本当に

(これTV版見てないと分かんないんじゃないか…?)と思っていました。TV版なんてねえよ。

 

しかし、説明は最低限であっても不足しているわけではなく、少女たちの葛藤や過去の挫折を丁寧に描いているので作品の勢いに対して気持ちが追いつけないというの無かったのでそこらへんのバランス良いですよね。

漫画でもそうなんですが、世界観大体分かったけどもう少し色々見てみたいな~って舵の切り方してる短編作品は大体面白いですよね。僕もこのくらい最低限の説明で人の話を伝えられるようになりたいです。

あと主人公達の練習シーンで腹筋が妙に艶めかしく描かれていたのにこだわりを感じました。

 

で、やっとダンスシーンの感想を書くことができます。長かった…

 

 

3Dアニメって今もうこんなにキレイなの!?

これが一番最初に出てきた感想です。そのくらい美しいんですよ絵が。

このダンスムービーを見てください。

この動画も今ブログ書きながら初めて見てるんですけど、なんでこんな凄いものが1年近く前にはもうあったのに誰も教えてくれなかったんでしょう。めちゃくちゃ美しくないですか?

 

私は立体的な人間の形をしたものが物凄く怖くて苦手なので3Dアニメってほとんど見ないんですよ。

カスタムメイドシリーズもダンスシーンや性行為を飛ばしてひたすら写真撮ったり、Mod入れて版権キャラのコスプレさせてるばっかで、同じような理由でフィギュアも一切買わないし、ガチャガチャのキーホルダーですら家に置きたくないってくらい徹底してます。自分以外の人間の姿を見るのが本当に駄目なんですよね。

このくらい偏った考え方してる私ですら一番最初のダンスシーン見て「すげーー!本物じゃん(?)」ってなって嫌悪感を抱く間もなかったので驚きました。1シーン1シーンだけ見るともう普通の2dアニメみたいじゃないですか?

 

絵の綺麗さもさることながら、ポールダンスの躍動感にあふれる動きからも

どれだけ手を込めて作っているかを感じられます。

あふれています。

ポールダンスという珍しいジャンルだからこそ、次にどういったパフォーマンスが飛び出してくるのは予想できないので、制作時に想定されている驚きそうなポイントの全てで普通に驚いてしまいます。でも刀出てくるのはやりすぎてちょっと面白くなっちゃってるって。

 

で、このダンスシーン、見終わってから知ったんですがモーションキャプチャーを使って実際にダンサーさんが踊ったのを元に制作されているようで、本編中に見たそうはならんやろってシーンが全てそうなっているらしいんですよ。

動画の0:10からの下の人が足を掴んで作った輪の中を上の人が通り抜けるシーン

そんなキレイに収まっちゃう!?って思いながら見てました。

ゴールデンカムイ』で姉歯支遁がヒグマとウコチャヌプコロした時の杉本と同じ盛り上がり方ですよ。

ホモ・サピエンスの可能性を感じます。

あと何回見ても蒼唯ノア(和服のキャラ)が急に刀取り出すシーン面白いですね。

映画館で普通に笑いそうになってしまいましたが、周り見たら誰も笑ってなかったので頑張って耐えました。

普段は定点で見るものを3Dアニメに落とし込むことで様々なアングルから映せるようになるって理屈では分かってても、実際に映像として見せられるとこういうアプローチできるんだ!って驚きました。

ポールダンスだと平面だけでなく上下にも動くので、尚更そういった見せ方とも相性が良く感じます。

私が普段デレステとかあの手の3DMVを見ないから知らなかっただけで結構もう当たり前の話してたら恥ずかしいですね。

 

 

 

まとめ

とにかくダンスシーンに圧倒されるんですが、物語を通して「掴む」「放す」の2つをポールのように強い軸として捉えているんですよね。

過去を手放す者 未来を掴み続ける者 友の手を掴もうとする者

それぞれの思いが舞台の上でポールダンスという方法で表現されていくのはアイドルアニメ?っぽくていいなーって感じました。

私が普段この手の作品滅多に見ないので、何もかも新鮮に映るというのも良かったと思える理由として大きいんじゃないかと思います。

 

感想ツイ見てると見落としてる部分かなりあるっぽいのであと何回か見に行きたいのですが、都内では既に新宿バルト9でしか上映されていないのと、5週目ということもあって二回目は難しそうなのでカルト作品枠で新文芸坐とかに入ってほしいですね。

劇場版レヴュースタァライトも定期的にやってるのでなんとかその枠に入れてくれませんか?